研究室旅行

   

2013年度研究室旅行in東京・横浜(2013/9/26~28)

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(東京大学赤門前にて、参加者全員の集合写真 9/27)
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(浜離宮にて、能川教員の説明を聞く参加者 9/26)
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(東京大学の発掘現場にて、出土品を見学する参加者 9/27)
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(中華街にて、旅行委員4人と能川教員 9/26)



【参加者の感想】

今年の春、研究室ガイダンスで研究室旅行があると聞き、僕はどのようなことを学べるのだろうかという期待感でいっぱいでした。前期が終わる頃、研究室旅行の説明会があり、そこで研究室旅行2日目に見学する予定になっていた東京大学本郷キャンパス内の加賀藩邸遺跡について学びました。ここで学んだ予備知識は大変役に立ったと思います。旅行の1日目に訪れた増上寺の徳川家墓所は残念ながら公開されていませんでしたが、浜離宮の景観はとてもきれいでした。2日目の午前中は戦傷病者についての資料館であるしょうけい館を見学しました。ここでは兵士たちの徴兵から戦場での受傷、その後の治療について、様々な展示物から学ぶことができました。午後の東京大学本郷キャンパスの見学では、有名な赤門をはじめ、滅多に見ることができない大学内の発掘現場やそこからの出土品を見ることができました。3日目は江戸東京博物館で、復元された建物や模型などを通して近世・近代の江戸・東京について学ぶことができました。全体を通してとても充実した研究室旅行だったと思います。
2年千葉広夢


今年の旅行先は東京でした。東京へは中学・高校の修学旅行でも行ったことがあるのですが、今回は日本史に関係する場所をたくさんまわることができ、今までのものとは異なるすばらしい体験になりました。特に私が印象に残っているのは、しょうけい館です。戦争と聞くと戦死者に目が行きがちでしたが、その一方で傷を負いながらも生き残った戦傷病者もたくさんいるということを改めて知らされました。また、戦傷病者たちの戦後の生活についても触れられたことで多くのことを考えさせられ、自分の中の視野が広がった気がしました。他にもいろんな場所を観光しましたが、実際にその場を訪れてみないとわからないようなことがたくさんあり、自身にとってとても収穫のある旅行になったと思います。加えて、旅行中に今まであまり話したことのなかった先輩方ともお話しすることができ、以前よりも研究室の雰囲気になじめたように感じられたことも嬉しかったことの1つです。本当に楽しい3日間でした。早くも来年の旅行が楽しみです。
2年川岸惟子


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(しょうけい館にて、学芸員の方の説明を聞く参加者 9/27)


今回の研究室旅行では「近世江戸の体験」「戦争と軍隊を探る」というテーマのもと、様々な場所を訪れました。増上寺・浜離宮恩賜庭園という徳川将軍家ゆかりの地からはじまり、東京大学では加賀藩邸の旧跡を辿りながらキャンパス内を見学し、発掘現場の見学や発掘物に触れる機会を頂きました。近世の面影を肌で感じることができ、近世史を専攻する者にはとても有意義な体験でした。 今回訪れた中でしょうけい館は特に印象的でした。戦傷病者の戦争体験と戦後の労苦を伝える展示に、初めはただ衝撃を受け動揺してしまいました。しかし戦傷病者の証言映像や作品を通じて戦傷病者の思いの一端に触れ、それを自分なりに受け止められたように思います。戦争とは何だったのか考えることや、戦争体験の継承の重要さを改めて感じました。 一般的な東京旅行ではあまり訪れない場所、体験できないことを存分に味わえて、歴史学を学ぶ旅として相応しかったと振り返ります。来年度も期待したいです。 最後になりましたが、旅行委員、引率の先生方、研究室旅行に協力してくださった方々に感謝いたします。
3年辻幸奈


僕は旅行委員のリーダーとして今回活動してきました。その中で大変だった事としては集団旅行の計画の難しさを思い知らされたことです。旅行参加者によりよい旅行をして貰おうと様々なサービスを考えましたが、旅行委員の負担が増えどうにも立ちゆかない状況に陥りました。しかし旅行委員の鉄の結束の元、協議を重ね最終的には有意義なものになったのではないかと自負しています。 そもそも今回は東京に行きメインである東京大学の見学をし、加賀藩と江戸の繋がりを実感するという意義の元、旅行に臨んでいました。そのため旅行の前に勉強会として、江戸や、大名の江戸藩邸について学びました。今までの旅行にはなかった新たな試みとして行ったので、手探りではありましたが参加者の理解を深める上では非常に有効だったと感じました。 旅行当日、台風が東京に接近してしまい、元の案にあった横須賀の軍港めぐりが中止になってしまいました。そのため急遽代替案として増上寺や浜離宮に行きました。そこでは先輩や教員の助けもあり、万事順調にいきました。しかし頼りきりの面もあったのは反省すべき点であります。 東京大学の見学に行った際は、東大の埋蔵文化財調査室の方がガイドをして下さり、普段では見られないような、発掘現場や、藩邸の痕跡などを見ることが出来ました。事前の勉強会で調べた事を実際に見た時、とてもうれしかったです。 今回の旅行では研究室として旅行に行く意義を深く考えるものでした。辛く大変でもありましたが、とてもよい経験だったと思います。最後に旅行委員の皆さん、支えて下さった先生方、そして不甲斐ない指示に従ってくれた参加者の皆さんに感謝したいと思います。今後の研究室旅行も今回のように、研究室構成員のためになるものになっていくことを願っています。
3年山田晶


〈左〉(増上寺にて、霊廟を見る参加者と能川教員 9/26)
〈右〉(東京大学にて、発掘現場の説明を受ける参加者 9/27)

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(江戸東京博物館にて、参加者の集合写真 9/28)