研究室旅行
2015年度研究室旅行in神奈川・東京(2015/9/7~9/9)
(日枝神社にて、参加者集合写真 9/7)
【参加者の感想】
今年の研究室旅行は天候に恵まれないなか、東京・神奈川へ行きました。1日目の日中は辛うじて雨粒が降ることはなく、日枝神社、増上寺、上野公園をめぐりました。東京という土地柄、鬼門・裏鬼門などの徳川幕府による都市計画の影響を強く受けていることを感じました。
雨が強まった2日目は鎌倉に行き、金沢文庫・鶴岡八幡宮・建長寺・円覚寺を訪ねました。鎌倉は、やはり鎌倉幕府のお膝元であるためにその影響、特に中世ならではの仏教と政治との強い結びつきについて肌で感じることが出来ました。宋や元から輸入された書物や青磁器などを納めるため作られた金沢文庫は当時としてはとてもスケールの大きいもので評価が高く重要視されており、「東の正倉院」と呼ばれていることを今回初めて学びました。
3日目は、横浜市歴史博物館と神奈川県歴史博物館を訪ねました。横浜など神奈川は、開国の地ということもあり、異文化交流の地としての役割についても学ぶことが出来ました。研究室旅行の3日間は、自分だけの力では行けない場所や知識などに触れる貴重な時間でありました。
(2年 小野啓)
〈左〉(増上寺にて、9/7)
〈右〉(上野公園にて、同)
3日間で数多くの施設や寺・神社などを見て回りました。東京で増上寺を見学し、寺全体の大きさや厳かな門を通して、江戸時代に幕府を開いた徳川家の権力の強さがうかがえました。また、増上寺の地理的関係から徳川の江戸城を中心とした支配体制を、実際に現地に来ることでより理解できました。
横浜市の金沢文庫では日本中世を中心に所蔵されている古文書や史料、絵画や彫刻の多さに驚きました。収集した金沢北条氏の学問に対する意識の高さや財力の大きさをうかがえました。また、本物の史料を目にする貴重な体験ができ、今後、日本史を学ぶ上で自らの気持ちが高まりました。
鎌倉市では鶴岡八幡宮や鎌倉五山の建長寺と円覚寺へ行きました。鎌倉時代の武家精神、町づくりの中心地や幕府に保護された寺院、その位置関係から支配体制の概要がみえたように思います。2つの幕府の本拠地を実際に見て体感することで、歴史に対する興味の幅を広げることができました。
(3年 山田萌恵)
(鶴岡八幡宮にて、9/8)
〈左〉(建長寺にて、9/8)
〈右〉(円覚寺にて、同)